TAMIO式・トリートメントについて

こんにちは、千葉県柏市で美容師をしているTAMIOこと奥田です!

これまで色々なトリートメントを試して試行錯誤を繰り返して常に僕なりのベストを探してきました。

縮毛矯正をメインに、カラーやパーマに何がベストか、髪質や状況に合わせたチョイスは何か?などなど。

そして2025年の7月。

現時点で僕が主に行っているトリートメントについて、改めて解説していきたいと思います^^


TAMIO式・トリートメントのメインの種類について

状況によって色々組み替えてしまっているので、これ!という決まりがないのですが、とりあえずメインで使っているトリートメントについて解説していきます!

ケラチン

まずはトリートメントの代表格であるケラチンです。ケラチンというのはどんなトリートメントやシャンプーなんかにも必ずと言っていいほど微量に入っているくらい、一番有名な成分。

ケラチンは髪の毛の約80〜90%のタンパク質成分のうち、更にその90%を占めているまさに髪の主成分といってもおかしくない成分です。

ヘアケアの場合、主には羊毛か羽毛から抽出したケラチンを低分子・中分子・高分子の3つに分けて使います。

前処理・中間処理・後処理の全プロセスで使います。

CMC

CMCも本当に色々なトリートメントに使われていますね。CMCとは「Cell Membrane Complex」の略で、意味は「細胞膜複合体」です。

髪の毛の表面にあるキューティクルと、その下にあるコルテックスとの間にある脂質で、髪の水分や栄養を保持し、髪を健康な状態に保つための重要な存在です。

CMCが不足すると髪の乾燥、パサつき、切れ毛、枝毛などの原因になります。

前処理・中間処理・後処理の全プロセスで使います。

ヘマチン

みんな大好き!ご存じヘマチンです。え、知らない?では簡単に解説します。

ヘマチンは、髪のダメージ補修やカラーの色持ちを良くする効果が期待できるヘアケア成分です。髪の主成分であるケラチンと結合し、傷んだ髪を補修したり、薬剤施術後の過酸化水素を活性化させて反応を終わらせたりする働きがあります。

さらには抗酸化作用があるため、アンチエイジングも期待できる素晴らしい成分。

色素細胞であるためか、髪のメラニンの生成を助けてくれるので白髪予防にも期待できるまさに万能成分で、僕のお気に入りのシャンプーにも使われています^^

施術後の後処理のプロセスで使います。

システイン

これまた似たような名前の連発ですが、このシステインはかなり重要な成分です。というのも、実はこのシステインが髪の強度や柔軟性に大きく関わっています。

ケラチンの約15%を占めるこのシステインは、システイン同士がハシゴ状に繋ぎ合わさることで、めちゃくちゃ重要なシスチンという成分になります。この状態を俗に「シスチン結合=SS結合=ジスルフィド結合」と言い、パーマやストレートの際に形を変える時はこのSS結合を断ち切るところから始まるほど、毛髪の形状維持に欠かせない結合を担っています。

髪のダメージはこのシスチンが切り離されて、システインAとシステインBのどちらかが何らかの原因で再結合できない状態である「ミックスジスルフィド≒システイン酸≒ランチオンニン結合」になることで起こります。よくわからない名前の連続ですが、どれも繋がることのできない状態を指しています。

と、ここまででも何となく重要な成分なのはご理解いただけたかと思いますが、そんな重要なシステインを薬剤に混ぜ合わせることで、髪の補強をしていきます。

また、システインには微妙な還元作用があるため、微還元トリートメントの基材としても使っています。

前処理・中間処理で使います。

エチドロン酸

ここ最近よくお世話になってる成分で、いわゆる金属イオン封鎖(キレート剤)です。

カラー剤に添加することで金属イオンを封鎖し、カラー時における過剰反応を抑えキューティクルの損傷を最小限にし、浸透剤の効果で染色率がアップします。

またパーマ剤や矯正剤に添加することで、還元剤と金属イオンとの余計な反応を抑制し、素早く毛髪のSS結合に作用し、浸透剤の効果で素早く浸透・還元ができます。ということで、ダメージ抑制剤です。

中間処理で主に薬剤に混ぜて使います。

レブリン酸

デンプン由来の成分で、これまた金属イオン封鎖のキレート効果がある成分です!

それとは別に、残留アルカリの中和効果があるため、どんな施術の後にも使えるいわばデトックス剤ですね。なのでヘマチンとセットで考えると髪の毛に残る残留物をなるべくなくすことができるかもしれません!

また、レブリン酸は毛髪内部で結合し、熱を加えた際に余計な水分を除去して、必要な水分を残すことで一時的に結合水が増えるため、髪の毛が潤います!すごい!

中間処理ではお薬に混ぜて、または後処理で使います。


TAMIO式・トリートメントのサブ成分について

メインで使っているのは上記になりますが、その他にも状況に応じて使っている成分があります。

エルカラクトン

ナタネ由来の成分で毛髪のアンチエイジング効果がある成分。キューティクルの剥離を防ぎ、熱から髪を守ってくれます。また髪の絡まりやうねりを改善してくれる効果が期待できます^^

前処理・中間処理・後処理の全プロセスで使います。

タンニン

ポリフェノールの一種で、柿やお茶などに含まれている渋味成分です!

このタンニンには収斂効果があるので髪を引き締めてくれます!肌の引き締め効果みたいなもので、艶を出しやすくしてくれます!また、毛髪内部のケラチンと結びつくことで髪の強度を高めてくれる成分です^^

主に中間処理で使います。

キトサン

キトサンは、髪の保護やダメージ補修に効果が期待できる成分です!

髪の表面に皮膜を形成し、外部からの刺激や摩擦から髪を守ります。また、キューティクルのような働きをし、髪の水分蒸発を防ぎ、ツヤや指通りを改善する効果も期待できます!

中間処理・後処理で熱処理前に使います。

トステア

正式名称は「アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム」で、2023年に登場したばかりの新しい成分で、偶然の産物から生まれたある意味奇跡の成分だそうです。w

その効果としては

  • 毛髪のねじれやうねりの補正効果
  • 毛髪の手触りや感触を改善
  • 毛髪の引っ張り強度の向上
  • 毛髪のカール、ストレート保持力の向上

という効果が期待できる成分で、特にくせ毛さんの広がりの抑制や、形状記憶効果で巻き髪の維持など、形をキープする特性があるのが魅力的です!

主に中間処理で使います。


まとめ

何が何だか分からないという人がたくさんいらっしゃるかと思いますが、ざっくりと使っているトリートメント成分の紹介でした^^

で、何をどの施術で使っているかというのは説明できません。。。

なぜなら髪の状況に合わせて使っているので、コレです!とは言えないのが申し訳ない。

ですがその人に合わせたオーダーメイドの配合で誰よりもダメージを減らして髪を良くしていけたらと考えています^^

ありがとうございました!

ご質問・ご相談等ありましたら公式LINEからご連絡ください♪


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 66FB9188-8D79-4258-88B3-32D3B773EF19-1024x576.jpeg

現役美容師が選ぶヘアケアアイテムが手に入るオンラインショップ

KAMINOTAMENI

【ホームケアから始める美髪活動】をコンセプトに

髪のお悩み別にセレクトしたプロ専用アイテムで

普段のケアからみなさんの美髪活動を応援します。

フリーランス美容師・TAMIOこと

奥田 益舟

(オクダ ヨシノリ)

♦︎GOOD NEIGHBORS柏店♦︎

“千葉県柏市柏3-10-30 第三泉ビル101”

千葉県柏市で“大人女性”の悩みに特化した美容師。

くせ毛で悩む女性の為のメニュー提案

白髪染めを使わないで染めるカラーをメインに

大人女性の髪のお悩みを解決していきます。

♦︎得意な技術♦︎

《ショートカット専用・曲がるラウンドストレート》

《ペタンとならないボリュームを残した縮毛矯正》

《癖毛を活かしたショートカット》

《脱白髪染めエイジングケアカラー》

《どんな癖にも対応した美髪矯正》

TAMIOgramでは髪に対するご質問やご相談は随時承っております。

お気兼ねなくご連絡ください^^

最新記事はこちら

タイトルとURLをコピーしました