結び癖はなんで付くのか?意外と知らない髪の毛の落とし穴

普段から髪の毛を結んでいると、結び癖がついてしまい直らなくなります。

また、もみあげを耳にかけていると、もみあげも癖がついてしまいます。

みなさんもそんな経験があるのではないでしょうか?

これにはいくつか要因はありますが、結果として行き着くのが

ランチオニン」という結合かもしれません。

今回はこのランチオニン結合と結び癖の関係性についてわかりやすく解説していきます。


まずは髪の毛についての簡単な知識

髪の毛には大まかに3つの結合があります。

  • S-S結合(シスチン結合・ジスルフィド結合)
  • イオン結合
  • 水素結合

このうちのS-S結合というものが、わかりやすく言えば

タンパク質の結合で、髪の形の土台を作っているものです。

主にこのS-S結合に働きかけて形を変える技術が

パーマや矯正」のようなメニューになります。

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このS-S結合は強いアルカリや酸の力で切れてしまう結合で

カラー剤なんかでも大なり小なり結合は切れてしまいます

で、切れた結合をまた繋ぐために過酸化水素を使って再結合させる仕組みです。


普段の生活で起きるランチオニン

ここからが本題ですが、普段の生活でも髪の毛に

パーマと同じような化学反応が起こることがあります。

分かりやすく言えば「汗と熱」による反応です。

汗は元々肌と同じ弱酸性で髪や肌に影響はありません。

ですが汗を大量にかいたり(夏場とか)して長時間、熱にさらされた汗は

揮発することでphが高くなりアルカリ性に傾きます。

この時の汗は一時的であれば大したことはありません。

ですがこれが長時間・毎日起こると髪の毛は徐々にアルカリの汗に侵食されます。

毎日結んだり・耳にかけたりして、日中活動するママさんや

部活動・スポーツをしている女性に多く起こりうるパターンですね。

このアルカリの汗が毎日髪の毛に「弱いパーマ剤」をつけてる状態で

髪の形を歪めている行為(結ぶ・耳掛け)をすることでパーマのロッドの役割が起きます。

これが長い期間起こることで天然のウェーブが形成されてしまうのです。

また、アルカリが中和されていくことで自然酸化が起きます。パーマの2剤の役割ですね。

そこに体温のような微妙な熱量で長期間晒されれる事でデジパーと同じ現象が起きます。

こうした化学反応を経てめでたく結び癖の完成。

最強の結合「ランチオニン」が出来上がります。


ランチオニンは直せないのか?

ランチオニン結合は一度起きてしまえば完全に取ることはできません

これはS-S結合が不完全な状態で再結合されてしまっているため。

本来 KSSK と結合しなければSS結合にはならないのですが

不完全な結合は KSK となってしまっているからです。

一度こうなってはSS結合を切って真っ直ぐにする縮毛矯正でも

そもそもSSが繋がってないために結合を切ることができず、

癖を伸ばすことができないのです。

したがって、結び癖や耳掛けの癖は完全に取り切ることは不可能で

矯正をかけても多少うねって仕上がることも。

最強の結合と言っても過言じゃない、それがランチオニンなのです。


普段から気をつけることはできるか?

日頃から汗はかきますし、結ぶことだってあります。

なので天然のランチオニンを完璧に防ぐことはできないと思いますが

大量に汗をかいたら拭くこと。

あまりきつく結ばないこと。

耳にあまりかけないこと。

カラーや矯正の後は特にです。

ちょっとした意識ですが少しでも予防することはできます。

また、矯正で完璧には取れなくても良くすることはできますので

ランチオニンが起きてしまったなら矯正するのも一つの手段です。

皆様の参考になれば幸いです。

では。

フリーランス美容師・TAMIO

奥田 益舟

(オクダ ヨシノリ)

♦︎GOOD NEIGHBORS柏店♦︎

“千葉県柏市柏3-10-30 第三泉ビル101”

千葉県柏市で“大人女性”の悩みに特化した美容師。

くせ毛で悩む女性の為のメニュー提案

白髪染めを使わないで染めるカラーをメインに

大人女性の髪のお悩みを解決していきます。

♦︎得意な技術♦︎

《ショートカット専用・曲がるラウンドストレート》

《ペタンとならないボリュームを残した縮毛矯正》

《癖毛を活かしたショートカット》

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TAMIOgramでは髪に対するご質問やご相談は随時承っております。

お気兼ねなくご連絡ください^^

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