縮毛矯正で癖が伸びる理由とは?縮毛矯正の原理について解説!

こんにちは、千葉県柏市で美容師をしているTAMIOこと奥田です^^

突然ですが、縮毛矯正ってなんで癖が伸びるんでしょうね?

普段あまり考えることはないと思うので分からないですよね。

このメカニズムを知っておくと美容師さんと楽しく会話ができます。

それに、なんで縮毛矯正で髪の毛が痛むのかもなんとなく分かりますから

意外と知っておくといいことがあるかも知れません。

今回はその辺のお話をしていきます。

別の記事でも触れてますが縮毛矯正とは一体何か?

気になる方はぜひ最後までご覧ください。


縮毛矯正とは髪の癖を伸ばすこと。

そもそも縮毛矯正は「縮毛」という癖の一種を差している言葉です。

アフリカとかジャマイカとかそっち系の髪をご想像いただけると幸いです。

そんな強いくせっ毛を真っ直ぐに「矯正」するから縮毛矯正なわけです。

ちなみに髪の毛には大きく分けて4つの癖があります。

縮毛・捻転毛・連珠毛・波状毛の4つ。

ではこの髪の癖をどう伸ばしてくのか。

分かりやすくお話ししてきます。


髪の関節=SS結合を切る

まずは髪の毛の簡単な仕組みを知っておきましょう。

髪の毛の中にはSS結合=シスチン結合というものがあります。

SS結合とは

2個の硫黄原子(S)どうしの結合のことで、ジスルフィド結合ともいう.化学的な還元、酸化反応によって比較的容易に切断、結合させることができ、この反応は毛髪ケラチン中のSS結合を還元剤によって切断し、毛髪を好みの形に変化させた後、その形を保持するために酸化剤で切断した結合をもとの状態に戻すことが可能であり、パーマネント・ウェーブを形成させるのに必要な毛髪ケラチン中の結合である.

日本化粧品技術者会様 引用

これは髪の毛なら誰もがあるもので

髪の毛の中で橋渡し状に結びついてる結合です。

SS結合がある状態

この結合が髪の毛の形を作っているわけですが

癖毛の場合、この橋渡しになっている接合部分の形が

隣同士でかみ合っていないことで起こったりします。

なのでこの結合を切ることで、一度固定されている髪の毛の形を

留めて置けない状態にします。

SS結合を切った状態

これを専門用語で【還元】と言います。

還元(かんげん、: reduction)とは、対象とする物質が電子を受け取る化学反応のこと。または、原子の形式酸化数が小さくなる化学反応のこと。具体的には、物質から酸素が奪われる反応、あるいは、物質が水素と化合する反応等が相当する。

Wikipedia 引用

上にも書いてありますが「酸素が奪われる」って書いてありますね。

これが後で重要になってきますので覚えておいてください。


アイロンの熱でタンパク質を変形させる。

還元がしっかりとなされた状態の髪の毛は

関節がはずれたかのようにゆるゆるの状態になります。

この状態からストレートアイロンを使って

髪の毛のたんぱく質を熱の力を使って固定させていきます。

熱変性またはタンパク変性というものです。

この力を使って、隣同士にずれてかみ合っていなかった

SS結合を噛み合う状態にします。

熱でギブスをはめるイメージです。


切ったSS結合を再結合させる。

Instagram参照


切ったSS結合はそのままでは固定されません。

隣同士でかみ合ったこの結合をくっつけるために

2剤というものをつけていきます。

再結合されたSS結合は熱変性で真っ直ぐになった状態で固定されます。

この2剤でくっつく反応を「酸化」と言い、2材のことを「酸化剤」と言います。

こうして綺麗なストレートが完成するのです。

さて、ここで最初の還元でお伝えした「酸素を奪う」というところ。

酸化は「酸素がくっつくこと」を指します。

酸化(さんか、: oxidation)とは、対象とする物質が電子を失う化学反応のこと。具体的には、物質に酸素が化合する反応、あるいは物質が水素を奪われるなどの化学反応である。

Wikipedia 引用

これでSS結合がまたくっつくわけですね。

化学って不思議ですね。


痛む要因について

この一連の流れの中にダメージする要因があります。

特にイメージしやすいダメージは1剤とアイロンのダメージです。

関連記事はこちら

1剤に含まれるアルカリが髪の毛の中のタンパク質を溶解します。

また、アイロンによる熱操作は過度にしてしまうと熱焼けを起こしてしまいます。

だからこそ矯正は難しい技術と言っていいでしょう。


矯正後のアフターケアで気をつけること

また矯正後に気をつけなければいけないことの一つとして

摩擦には気をつけてください。

シャンプーやブラッシングなど、

髪の毛に起こる摩擦には沢山の原因がありますが

矯正後の髪の毛は脆い状態になっているため

摩擦を過度に与えてしまうとキューティクルが剥がれたり

髪の毛が切れてしまう恐れがあります。

なるべく優しく、無理に引っ張ったりしないように注意してください。


まとめ

以上が矯正の仕組みになります。

髪の毛のSS結合を切る。

アイロンで固定する。

再結合する。


基本的にはこの流れが一般的ですが

もちろんお店や美容師さんでやり方が違ったり、

お薬の種類によってはまた違ったアプローチをすることもあります。

矯正は美容師さんの技術力で大きく左右されますので

信頼できる美容師さんに必ずお任せしましょう。

フリーランス美容師・TAMIO

奥田 益舟

(オクダ ヨシノリ)

♦︎GOOD NEIGHBORS柏店♦︎

“千葉県柏市柏3-10-30 第三泉ビル101”

千葉県柏市で“大人女性”の悩みに特化した美容師。

くせ毛で悩む女性の為のメニュー提案

白髪染めを使わないで染めるカラーをメインに

大人女性の髪のお悩みを解決していきます。

♦︎得意な技術♦︎

《ショートカット専用・曲がるラウンドストレート》

《ペタンとならないボリュームを残した縮毛矯正》

《癖毛を活かしたショートカット》

《脱白髪染めエイジングケアカラー》

《どんな癖にも対応した美髪矯正》

TAMIOgramでは髪に対するご質問やご相談は随時承っております。

お気兼ねなくご連絡ください^^

最新記事はこちら

タイトルとURLをコピーしました