カラーと縮毛矯正を同時にやる危険性について・どうリスクを回避したらいいのか解説!

こんにちは、千葉県柏市で美容師をしているTAMIOこと奥田です^^

さて、忙しい現代人のみなさんが一度は考えたことがあるはず。

カラーと矯正を同時にはできないのか

よく美容師さんに「痛むから日にちをずらしましょう」なんて言われてきているはず。

だから同時にやると痛むというイメージが出来上がっていますよね。

果たして本当にそうなのでしょうか?

今回はそんなカラー+ストレートの危険性について解説していきます。


まず初めに矯正とは?パーマとの共通点について

みなさんは矯正とパーマは別物に感じているかもしれませんが

実は意外とおんなじ共通点があります。

まずはパーマと矯正のメカニズムについて簡単にご説明していきます。

どちらの施術も共通して言えることは

アルカリ剤でキューティクルを開く。

還元剤で髪の中のSS結合を切る。

過酸化水素水などの酸化剤で再結合する。

ということ。

デジパーと矯正に関してはここに

熱によるタンパク質凝集で形を固定する。

というものが間に入ります。

今あげた4つが痛む要因なのですが、痛む要点が分かっているからこそ

ダメージを最小限に抑えることは可能ですが

特に薬の力が強く、熱の力もふんだんに使う縮毛矯正は

パーマよりも髪の毛に負担をかける施術なのは間違いありません。


カラーの仕組みについて

次にカラーのメカニズムについて。

1剤と2剤が反応し、キューティクルを開きメラニン色素を破壊する。

2剤である過酸化水素が1剤に含まれる色素を酸化させ徐々に色を定着させる。

こんなイメージです。

カラーはメラニンを破壊する工程と色を入れる工程を同時に行なっていきます

このメラニンを破壊する工程とキューティクルを開きっぱなしにするのが

カラーダメージの主な要因。アルカリ剤の力です。

色味が明るければ明るいほどアルカリ量は多いとされていますから

明るくする=痛むは間違ってはいない認識になりますね。


縮毛矯正とヘアカラーを同時にやるとどうなるか?

では早速本題ですが、これらを踏まえて縮毛矯正とヘアカラーを同時にやるとどうなるか。

基本的には施術工程として最初に縮毛矯正から施術をしていきます。

カラーを先にしてしまうと色が落ちてしまうからです。

さて、縮毛矯正の1剤でphが一気にアルカリ性に傾いた髪の毛は非常に繊細です。

アルカリ剤はキューティクルを広げ髪の毛を柔らかくしていきますから

コーミングなどで切れやすくなりますし、外部からのダメージも受けやすい状態です。

矯正の場合、ここに加えて熱ダメージも加わります。

熱によるタンパク変性で髪の毛は火傷を負っている状態に近くなります。

そして最大の問題は「1剤が流しきれない」ということ。

毛髪内部に留まりやすくシャンプーでは落とし切れないのが事実です。

この状態でカラーをした場合に何が起きるか。

一度アルカリで緩んだ髪の毛をまた無理やり広げていきますから

キューティクルに必要以上な負担がかかってきます。

そして髪の内部に残っているアルカリがカラー剤と反応し活性化してきます。

そうなると再結合したはずのSS結合をまた切る働きをしますので

パーマが落ちたり、縮毛矯正がよれたりしやすくなります

矯正に関しては更に、髪の毛がタンパク変性を起こしています。

そうなると色が予想よりも入ってしまったりと予想できない副作用が発生します。

ここまででもかなりリスクがあることが理解いただけたかと思います。

ですが一番の危険性は後日の状態。

髪の毛に残った大量の薬剤たちが水分や熱に反応し合うことで

髪の毛はより痛んでいってしまいます

それほどパーマ・矯正・カラーの薬剤は簡単に流しきれる物ではないのです。


リスクを回避するやり方

では解決方法はあるのかどうか?

ここに関して言えば「無いようで有る」という答えになります。

ようは「完璧じゃ無いけどなるだけ傷ませない方法があるよ」ってことです。

それは

矯正の1剤を残留しずらいものを使う

しっかりと流して残留をなるべく減らすこと。

キレート剤など中間・後処理で毛髪内部の残留物の中和をすること。

カラー前に髪の内部の成分の補修をしておくこと。

縮毛矯正でのタンパク変性をなるべく起こさないように熱耐性を強化しておくこと。

カラー剤のアルカリ量を減らすこと。

カラー剤を弱アルカリまたは中性に傾けること。

全ての施術を通してコーミングを減らすこと。

他にもありますがこんなにもやることが沢山あります。

それほどまでに髪に負担がかかる訳ですが

これらをちゃんとやることで髪の毛の負担はだいぶ減っていきます。


まとめ

やらないに越したことはありません。

ですがどうしてもという場合はリスクを踏まえつつ

どう髪を傷ませないようにしていくかを考えていく必要があります

そこは美容師さんの腕次第。

なので信頼できる美容師さんに必ずお願いしてください。

正直、料金も時間もかかりますがそれだけリスクがある訳ですから

それに見合った金額と労力が発生してしまうことはご理解ください。

もし別日でやるなら最低でも1週間は空けてください。

それぐらいならまだ髪の毛への負担が少なくすみますので。

ではまた。

フリーランス美容師・TAMIO

奥田 益舟

(オクダ ヨシノリ)

♦︎GOOD NEIGHBORS柏店♦︎

“千葉県柏市柏3-10-30 第三泉ビル101”

千葉県柏市で“大人女性”の悩みに特化した美容師。

くせ毛で悩む女性の為のメニュー提案

白髪染めを使わないで染めるカラーをメインに

大人女性の髪のお悩みを解決していきます。

♦︎得意な技術♦︎

《ショートカット専用・曲がるラウンドストレート》

《ペタンとならないボリュームを残した縮毛矯正》

《癖毛を活かしたショートカット》

《脱白髪染めエイジングケアカラー》

《どんな癖にも対応した美髪矯正》

TAMIOgramでは髪に対するご質問やご相談は随時承っております。

お気兼ねなくご連絡ください^^

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