美容室でたまに聞くケラチンってなんだろう?

こんにちは、千葉県柏市で美容師をしているTAMIOこと奥田です^^

みなさんは「ケラチン」というのを聞いたことがありますか?

僕のトリートメントでもケラチンは使っていますし

縮毛矯正やダブルカラーといったメニューには欠かせない成分です。

でも実際ケラチンってなんだろう?

ケラチンがどう髪にいいんだろう?

そんな疑問に簡単ではありますが解説していきたいと思います。


ケラチンはタンパク質の一種

タンパク質はみなさんご存知ですよね。

お肉とか、卵とか、大豆とかがすぐに思い付くかと思います。

このタンパク質というのはアミノ酸の集合体です。

で、このアミノ酸の種類の中に

シスチン」というものがあります。

このシスチンが多く含まれるタンパク質が「ケラチン」です。

このケラチンタンパク質はとても硬く、まんま硬ケラチンと称されてます。

で、髪の毛はそのほとんどの85%ケラチンで構成されています。

なのでいってしまえばケラチンは「髪の毛の構成成分」な訳です。

ちなみに爪もケラチンでできていますので、

美容師あるあるですが素手でカラー剤を触ると

爪が染まったり、爪が割れたりするのも

このケラチンにカラー剤が反応しているからです。


髪の毛は色んな結合で繋がっているが、特に大事なのがSS結合

髪の毛はそんなケラチンの集合体な訳ですが

あくまでそれは素材の話で

そんな素材同士を繋ぎ合わせるために

いろんな結合=接着方法で繋がっています

みなさんが朝起きて髪を濡らして乾かすと

寝癖がとれて綺麗にまとまる現象ありますよね。

あれは水素結合という水分が関係してる結合で

ちゃんと乾かさないで寝ると朝は髪の毛がぐちゃっとなったりするのも

その原因の一つが水素結合です。

つまり結合というものが髪の毛のに大きく関係してくる訳ですが

特に一番重要なのがSS結合と言われるものです。

ジスルフィド結合またはシスチン結合なんて言います。

2個の硫黄原子(S)どうしの結合のことで、ジスルフィド結合ともいう.化学的な還元、酸化反応によって比較的容易に切断、結合させることができ、この反応は毛髪ケラチン中のSS結合を還元剤によって切断し、毛髪を好みの形に変化させた後、その形を保持するために酸化剤で切断した結合をもとの状態に戻すことが可能であり、パーマネント・ウェーブを形成させるのに必要な毛髪ケラチン中の結合である.

日本化粧品技術者会様から引用

何いってるか分からないですよね。

つまりこの結合は最初に説明した

ケラチンの中のシスチンが繋がってできた結合なんだよ

って思ってもらえれば大丈夫です。

このSS結合というのが髪の本質的な形を保っています。

なぜなら矯正やパーマの場合、このSS結合を切って形を変える訳ですから。


ケラチンは薬剤ダメージで失われる

ここまでケラチンとは何か、SS結合とは何かを解説しましたが

このケラチン・SS結合というのは

本当にすごーーく重要なものなわけで

このケラチンが失われたり、SS結合が破壊されたりすると

髪の毛が痛むわけです。

ケラチンは薬剤で簡単に失われます。

ブリーチ剤を使うダブルカラーや縮毛矯正は特にです

これは薬剤に使われる「アルカリ剤」や「還元剤」などが原因で

髪の毛のキューティクルを開く役割のアルカリの力が非常に強く

メラニンを破壊する、またはSS結合を切る還元剤が多く含まれます。

もちろん通常のカラーやパーマも理屈は同じですので

いってしまえば「薬剤メニュー全て」が

髪の毛のケラチンを破壊する原因の一つな訳です。

このケラチンが失われると髪の毛は

「パサパサ」したり「チリチリ」したりします。


大事なことはケラチンを無くさないか、または補うか

ケラチンは髪の主成分です。そしてSS結合で繋がっています。

薬剤ダメージでケラチンが失われると髪の毛は痛み、まとまらなくなります。

なので大事なのはケラチンをどれだけ保つか。

または補うかが肝心になってきます。

カラーの場合、例えばアルカリ量を減らしたりしてダメージを抑えます。

矯正やパーマも同じで、低アルカリや酸性領域でかけることである程度は抑えられるでしょう。

ですがどんなに薬剤に気をつけても失われるものは失われます。

逆に失われない施術はあり得ませんし

そこにこだわりすぎると返って思ったスタイルを提供できない可能性もあります。

ではどうするか。

そう。

ケラチンを補うという選択肢になりますね

もちろん天然のケラチンと同じ強度は出せませんが

疑似的なケラチンでも髪の毛のダメージに大きく影響を与えます。

その中でも特に「活性ケラチン」と呼ばれるものは優秀です。

通常のケラチントリートメントはアルカリ溶液に浸して抽出しますが

それではある意味ケラチンが死んだ状態で抽出されているのと同義です。

なぜならアルカリはケラチンを溶かすわけですからね。

しかし活性ケラチンは特殊な方法で抽出した

ある種「生きたケラチン」なので

髪の毛の中で結合しやすく、髪の強度を高めてくれるのです。

写真は左がダメージした髪。

右が活性ケラチンのトリートメントをした状態です。


トリートメントするならケラチンが何より重要

ここまででケラチンがいかに大事かわかっていただけたかと思います。

ケラチンが髪の毛主成分であること。

SS結合と非常に関係してくること。

僕は特にダブルカラーや矯正に関しては

ほぼ必ず活性ケラチンで前処理や中間処理をします。

トリートメントには沢山の種類がありますが

活性ケラチンのないものは正直あまり意味がないと考えています。

なぜなら髪の毛の85%を占める成分がケラチンだからです。

みなさんもトリートメントをする際はなるべく

ケラチンを使ったトリートメントを選んであげるといいかもしれませんね。

ただ、あまり痛んでない髪だとそんなに必要ないかもしれません。

詳しくはこちらもご参照ください。

では。

フリーランス美容師・TAMIO

奥田 益舟

(オクダ ヨシノリ)

♦︎GOOD NEIGHBORS柏店♦︎

“千葉県柏市柏3-10-30 第三泉ビル101”

千葉県柏市で“大人女性”の悩みに特化した美容師。

くせ毛で悩む女性の為のメニュー提案

白髪染めを使わないで染めるカラーをメインに

大人女性の髪のお悩みを解決していきます。

♦︎得意な技術♦︎

《ショートカット専用・曲がるラウンドストレート》

《ペタンとならないボリュームを残した縮毛矯正》

《癖毛を活かしたショートカット》

《脱白髪染めエイジングケアカラー》

《どんな癖にも対応した美髪矯正》

TAMIOgramでは髪に対するご質問やご相談は随時承っております。

お気兼ねなくご連絡ください^^

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