縮毛矯正の後のアフターケアって何すればいいの？

こんにちは、千葉県柏市で美容師をしているTAMIOこと奥田です＾＾

縮毛矯正は美容室のメニューの中でも

特に髪への負担が大きいメニューの一つです。

美容師さんができる限り負担を減らす努力をするのももちろんですが

かけた後のアフターケアも非常に大事です。

そしてアフターケアはお客様自身がご自宅でやって頂かなくてはならないことです。

では何をしたらいいのでしょうか？

今回は縮毛矯正のアフターケアのお話をしていきたいと思います。

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縮毛矯正の薬は髪に残る

まず知っていただきたいことは

縮毛矯正の薬は髪の毛に残るということ。

過去の記事でも何度か話していますが

縮毛矯正の薬は基本的に「アルカリ性の還元剤」です。

そもそも縮毛矯正ってなんで痛むのか？

なんで縮毛矯正は痛むのか？簡単そうで実は意外と複雑。なので猿でもわかるように説明していきます。肝心なことは薬剤と熱。千葉県柏市で縮毛矯正・髪質改善をメインにやっている美容師TAMIO がわかりやすく解説。

tamiogram.com

2023.08.13

なので髪の毛はアルカリに傾いていて

髪の毛の中には還元剤が残っている状態です。

この還元剤は髪の毛のSS結合を切る働きがあるのですが

この還元剤は「水分に反応する」という性質があります。

SS結合

2個の硫黄原子（S）どうしの結合のことで、ジスルフィド結合ともいう．化学的な還元、酸化反応によって比較的容易に切断、結合させることができ、この反応は毛髪ケラチン中のSS結合を還元剤によって切断し、毛髪を好みの形に変化させた後、その形を保持するために酸化剤で切断した結合をもとの状態に戻すことが可能であり、パーマネント・ウェーブを形成させるのに必要な毛髪ケラチン中の結合である

日本化粧品技術者会様　引用

なので縮毛矯正をかけた後にご自宅で髪を濡らすと

髪の毛に残った還元剤が反応してしまい

髪の毛が傷みやすくなったり、よれてしまったりします。

この薬を完璧に流し切るには「流水に3時間」つけていなければならない程

非常にたくさんの分子が入っているわけです。

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1週間くらいは早めに乾かすこと

上記の通り、髪の毛に残った薬は水分によって反応しますから

お風呂上がりはなるべく早く乾かすことをお勧めいたします。

またその際に「タオルでゴシゴシ拭く」と

かえって摩擦が生じて傷んでしまいますから

なるべく優しく拭ってタオルドライすること。

ドライヤーの温度も低いに越したことはありませんから

なるべく温度調節できるドライヤーを使うようにできたらいいですね。

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シャンプーの洗浄成分はあっていい

なるべく早く髪の毛の中の薬を流したいわけですが

例えば髪の毛が痛むからと「優しいシャンプー」で洗ってしまうと逆効果だったりします。

かえって髪の中の還元剤が残ってしまい、

悪さをしてしまう恐れがあるためです。

最悪市販で売ってるシャンプーでも構いませんから

「1週間ほど」洗浄力が普通にあるシャンプーで洗ってあげてください。

ただし、洗う際にも注意が必要で髪の毛は濡れている時は無防備です。

タオルドライと同じですが、なるべく優しくシャンプーしましょう。

髪の毛を擦るのではなく、頭皮を揉み込むようにシャンプーしてください。

ちなみにおすすめヘマチンシャンプーと言う種類のシャンプーをおすすめいたします。

これについてはまたいずれ詳しく話していきます。

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トリートメント類にも注意が必要。

シャンプーの後につけるトリートメントにも注意が必要です。

お風呂場でつけるインバストリートメントなら

なるべく髪に残らない成分のトリートメントがいいです。

例えば良くある話で、いくら流しても流しきれないトリートメントがあります。

髪の表面に膜を張ってしまっているためです。

これではかえってお薬が抜けてくれません。

なのでなるべくは髪に残りずらい物を使うことをお勧めしています。

乾かす前につけるアウトバストリートメントも同様に

1週間ほど付けない方が髪にはいいと思いますが

例えばアイロンやコテを頻繁に使われるのであれば

熱耐性のあるオイルはつけるべきでしょう。

矯正後は熱焼けしやすいので熱から髪を守るためには必要です。

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スタイリングの時の注意点

縮毛矯正後のスタイリングも気をつけましょう。

まずは「コテやアイロン」でスタイリングする際の注意点ですが

まず温度設定は低めにしていただきたいです。

140〜160度がいいかと思いますが

髪の毛の厚みにもよるので、なるべく髪の毛は厚く取りすぎないように

分けて取って熱入れをしてください

結ばれる方も多いかと思いますが

あまりきつく結ぶと「結び癖」がついてしまい跡が残ってしまいます。

理想はシュシュなどの柔らかいゴムがいいのですが

黒ゴムの場合はなるべく優しく結んであげてください。

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スタイリングオイルは付けない方がいい

最後にスタイリングオイルなのですが

矯正後1週間くらいは付けないに越したことはないでしょう。

髪の毛に非常に残りやすい為、シャンプーでもなかなか取りきれなかったりします。

また、ビルドアップと言って非常に強力な膜を形成してしまうこともあります。

この状態だとかえって艶は鈍くなってしまいますし

知らないでアイロンを通すと髪に焦げついてしまって手の施しようがなくなります。

油ですから熱量も高くなって傷んでしまう危険性もあります。

なので1週間は付けないでみて、ちょっと乾燥してきたかなと感じた時に

オイルをつけて頂ければ良いかと思います。

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アフターケアで艶に持続は変わる

いかがだったでしょうか？

ここまでの話で「何か特別なものは使っていない」のがお分かりかと思います。

物も確かに大事かもしれませんが

矯正やパーマなどの「還元剤」を使う施術において一番大事なのは

どれだけ早くお薬を抜けるかということに尽きると思います。

良くするよりもまずは痛ませないが肝心だからです。

正しい知識があれば髪の毛は痛みません。

できる限り縮毛矯正の艶感を維持できるように

1つずつで良いから意識してやってみてください。

では。

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