カラー剤に含まれるジアミンとは?頭皮に対する危険性に言及

こんにちは、千葉県柏市で美容師をしているTAMIOこと奥田です^^

今回はタイトル通り「ジアミン」という成分について軽くお話していきます。

この記事をご覧の方で一度はジアミンという名前を聞いたことがある人もいるかと思います。

この成分は現代のヘアスタイルにおいて切っても切り離せない

そしてある意味「諸刃の剣」のような成分なんです。

この成分を知っていることで、非常に大切なことが分かります。

今後カラーをしていく上で、もしかしたら起こりうる事故を

未然に防いだり、事後にすぐ対処する知識を持っていることで

皆さんの「自分自身への頭皮に対する保険」になるきっかけになればいいなと思っています。

TAMIO
TAMIO

本当に大事なことなのでぜひご覧ください

あずき
あずき

何かあってからじゃ遅いからね


ジアミンとは何か?

酸化染毛剤=いわゆるアルカリカラーと一般的に呼ばれているカラー剤に含まれてる成分です。

白髪染めやおしゃれ染めなどで「1剤と2剤を混ぜるタイプ」のカラー剤の

そのほとんどがジアミンが入っているものと思ってください。

中にはノンジアミンというジアミンなしもあるのですが

それはまた後ほど解説します。

ジアミンの役割

先程も言った通り、一般的にはアルカリカラーの中に入っている成分です。

このジアミンはカラー剤の染料の一種で、色の定着や発色に大きく関わります。

アルカリカラー=酸化染毛剤は文字通り、酸素と結合し分子が大きくなることで発色しますが

現在では2剤である「過酸化水素」と混ぜることで短時間で効率よく発色を促す仕組みになります。

ジアミンはその酸化剤と反応し色の浸透・発色・持続・均一化に必要な成分とされています

白髪染めから高発色のおしゃれ染まで幅広く配合されており

現代カラーには切るに切れない成分になっています。

TAMIO
TAMIO

アルカリカラーの発色を美しくする上では必要な成分です。

ジアミンが入っていないとどうなるか?

一番大きいデメリットで言えば色の持ち・発色ではないかと思います。

白髪染めの場合は一度でしっかりと染まりずらかったり、

おしゃれ染でも明るくなりずらかったり、色が入りずらいなど

カラー剤として安定しない薬剤となってしまいます。

ノンジアミンカラーと言われるジアミンが入っていないカラーはちゃんと存在しますが

綺麗に染めるのは経験と技術が必要で、要は美容師さんの「慣れ」が重要になるわけです。

チェック

ジアミンは色の「浸透発色定着」に関わる重要な成分!

ジアミンが入っていないカラーの一例

ノンジアミンカラーと言われているカラーの他には100%ヘナ・マニキュア・塩基性カラーなど、

ジアミンを使用しないで色を染めるカラー剤は存在します。

しかしこれらには大きなデメリットがあり、共通点として「黒髪は染まらない」という点です。

白髪・またはカラーによってメラニンが壊された明るい髪にのみ色が定着します。

これはアルカリ剤がないことでメラニン色素を破壊するプロセスを持たずに染めるためです。

関連記事はこちら

ジアミンの危険性

そんなカラーに必要な成分であるジアミンが体に及ぼす影響とは何か?

最大のデメリットはやはり「アレルギー反応」であると僕は思います。

アレルギーなのでいつ発症するのかは一切予測できませんし、治りません。

生まれた時からかもしれないし、一生ならない人だっています。

ですが誰しもがそのリスクがあるのだと覚えておかなければなりません。

あずき
あずき

めちゃくちゃ怖いね。

ジアミンアレルギーについて「痒み」

まず起こり得る症状としては「頭皮の痒み」が多いと思います。

当日〜次日から大体襲ってくるのですが、額や頭が赤くなり痒みが数日間は続きます。

ただ人によってはその日の体調や頭皮の乾燥によることもあるので

一概にはアレルギーと判断しづらいこともありますが、だとしても

頭皮にダメージを感じやすい体質なわけなので注意が必要です。

ジアミンアレルギーについて「湿疹・かぶれ」

次に挙げられるケースは「湿疹・かぶれ」です。

頭皮のみならず顔や首周りにも発症することがあり、

このケースでは確実に医師に相談しなければなりません。

これは長くて数ヶ月発症したとことがあると実際にアレルギーの方から聞いています。

非常に重篤なケースですが、一般の方は大体はここまでのケースで終わるはずです。

しかしこれ以上にひどいケースが存在します。

それが美容師さんのジアミンアレルギー発症です。

ジアミンアレルギーについて「全身かぶれ・ただれ」

過去に僕の後輩で2名ほど、このアレルギーを起こしたスタッフがいました。

一般人と違い毎日カラーに触れる環境にいるのでその症状は非常に凄惨なものでした。

頭皮や顔のみならず「全身がかぶれ・ただれる」のです。

仮にカラーに触れていなくても、空気中に飛散している成分や、水仕事、手袋でさえ反応し

一向に良くならず、回復するには環境を変えなければなりませんでした。

つまり美容師を諦めるという事です。

どちらに転んでも辛い選択に僕も心が痛みました。

チェック

ジアミンアレルギーはいつ発症するか分からないし治らない!重度な場合は全身に出る!


その他の危険性

もう一つ挙げておく危険性が「白髪と脱毛」です。

え?と感じる方もいるかもしれませんがこれが事実です。

ジアミンに限らず、そもそも化学物質の集合体であるアルカリカラー剤が体に良いわけありません。

それが仮に「オーガニック成分90%配合」とか「低刺激」とか謳っていても

体に及ぼす影響は何ら変わりません。

TAMIO
TAMIO

美容師さんでもわかっていない人もいるので注意が必要です。

活性酸素の影響

アルカリカラー剤は毛根に非常にダメージを与え「活性酸素」が蓄積していきます。

活性酸素はこの場合非常に有害な成分となり毛根の働きを弱め

メラニンの生成を抑制してしまったり、毛の発育を妨害してしまうのです。

お気づきの方もいると思いますが「白髪染めは白髪を増やす」わけですね。

なのでイタチごっこになります。

チェック

ジアミンは「白髪脱毛」のリスクもある成分!

100%ヘナカラーにはリスクがない

100%ヘナは基本的には毛根に対する影響はないとされています。

100%の植物粉末ですから、言ってしまえばお茶っぱを皮膚につけても何ら影響がないわけですね。

関連記事はこちら

このヘナカラーに関しては非常に難しいカラー剤になるので

最近では扱っているサロンは軒並み減少傾向にありますがメリットだけお伝えすれば

頭皮への影響はなく、髪の毛にトリートメント効果(収斂・架橋)があるので

エイジング毛の方にはとても良い成分だと考えます。

あずき
あずき

ご年配の方で頭皮を労わるなら100%ヘナがおすすめかも。


ジアミンの影響を防ぐには?

選択肢は3つしかありません。

1・頭皮を避けて染める事。

2・アルカリカラーをやめる事。

3・染めることをやめる事。

これは予防策としてもそうだし、発症してからも同じ選択肢になります。

頭皮を避けるゼロテク

頭皮を避けて染める場合「ゼロテク」という技術の呼称が存在しますが

要は頭皮に付かないギリギリまで攻める塗り方です。

一般的にマニキュアなんかでよく使われている技術ですが

根本数ミリはどうしても地毛なので白髪の方は持ちが悪いのは否めません。

あずき
あずき

ブリーチとかでもよく使う技術ですな。

アルカリカラーをやめる

アルカリカラーをやめた場合は前述した「ヘナ・ノンジアミン・塩基性」などが挙げられますが

これは人を選ぶ選択肢になると考えます。

白髪の人は白髪率の多さによって。

おしゃれ染の人はその時の状態によって。

そしてどちらにしろ地毛は染まらない・または染まりずらいわけですから

自分の思い通りの色味にはならないと言って良いでしょう。

染めることをやめる

あとはやはり染めないという選択。

自分本来の髪の美しさを見出すのも非常に魅力的な判断です。

アジア人特有の黒という色は欧米人からしたら羨ましい色です。

黒は光を反射し、艶のある髪演出します。

癖で光が乱反射するのであれば縮毛矯正で伸ばしてしまうことで

圧倒的な美髪に変身するでしょう。

チェック

予防・対処法は頭皮に付けない薬剤を変える染めないの3つ!


ジアミンを考慮しながらカラーを楽しむ方法は?

ジアミンは非常に必要な成分でもあり、同時にリスクもある成分なわけです。

ヘアカラーとどう付き合っていくかはあなた次第ですが、

できれば頭皮をなるべく避けたゼロテクで染めることが良いのではないでしょうか?

髪はあくまでもアクセサリー。

でも頭皮は生きています。

体への負担をなるべく気遣ってオシャレを楽しんでもらえたらいいな思います。

では。

フリーランス美容師・TAMIO

奥田 益舟

(オクダ ヨシノリ)

♦︎GOOD NEIGHBORS柏店♦︎

“千葉県柏市柏3-10-30 第三泉ビル101”

千葉県柏市で“大人女性”の悩みに特化した美容師。

くせ毛で悩む女性の為のメニュー提案

白髪染めを使わないで染めるカラーをメインに

大人女性の髪のお悩みを解決していきます。

♦︎得意な技術♦︎

《ショートカット専用・曲がるラウンドストレート》

《ペタンとならないボリュームを残した縮毛矯正》

《癖毛を活かしたショートカット》

《脱白髪染めエイジングケアカラー》

《どんな癖にも対応した美髪矯正》

TAMIOgramでは髪に対するご質問やご相談は随時承っております。

お気兼ねなくご連絡ください^^

最新記事はこちら

タイトルとURLをコピーしました