トリートメントで1番良い成分は?柏の美容師の独断と偏見で解説！

こんにちは、千葉県柏市で美容師をしているTAMIOこと奥田です＾＾

僕は髪質改善や縮毛矯正、ブリーチを使ったデザインカラーなんかも多くやっています。

これらは髪に対して非常に負担が大きい施術です。

なので必ずトリートメントを一緒にやることを推奨しています。

そんな中でも特にヘアケアで大事だと思っている成分。

それが『ケラチン』です。

過去のブログでもたびたびお話にでてきているのでそちらをご参照下さい。

ただ、ケラチンだけでも実際は物足りません。

髪の毛はケラチンタンパク質だけで構成されてる訳じゃないからです。

逆にケラチンだけを使っても髪が硬い質感に感じてしまう人も出てきます。

なので今回は僕が日頃から使っているトリートメント成分のお話をしていきたいと思います。

---

ヘマチン

ヘマチンはヘモグロビンから取れる成分で

多くは豚の血液から抽出しています。

なんか怖いですよね。

このヘマチンはとても優秀な成分で、

分かる人には分かりますが、矯正やパーマなんかのあとに臭いが残ってしまうことがあります。

ヘマチンはこの残臭を緩和してくれる効果があります。

またケラチンと結びつき髪の毛のダメージホールを埋めてくれる架橋作用もあるため、

薬剤施術の後には必ず使う成分です。

更には薬剤施術では必ずと言っていいほど

『アルカリ剤』を使用しますが

この時、髪に残ってしまう残留アルカリを

除去してくれる効果も期待できるため

ヘマチンは本当に優秀な成分と言えるでしょう。

ヘマチンとはヒトや動物の赤血球のヘモグロビンに含まれる成分で、主に美髪に効果的な成分です。ヘマチンは、毛髪内のタンパク質「ケラチン」と結合し、キューティクルの剥がれたダメージヘアなどの毛髪補修に働きかけ、髪１本１本にハリを与えボリュームのあるヘアスタイルへと導きます。ヘマチンの色は鉄分を含むため、黒っぽい色をしています。

ACTIVART様　引用

---

タンニン

お茶やカキの渋み成分であるタンニンは

本当に面白い成分で、何にでもくっ付きたがる成分です。

なのでトリートメント効果を高めてくれるのはもちろんですし、

薬剤施術の効果も高めてくれます。

カラーの色素とくっ付くことで色持ちが良くなったりします。

また、加齢でうねり始めた髪の毛は

タンニンを使うことでハリコシが生まれ

癖が緩和する効果もあると言われています。

ハリコシを出すのでボリュームを出したい方にはうってつけの成分です。

植物に由来し、タンパク質、アルカロイド、金属イオンと反応し強く結合して難溶性の塩を形成する水溶性化合物の総称。植物界に普遍的に存在している。多数のフェノール性ヒドロキシ基を持つ複雑な芳香族化合物で、タンパク質や他の巨大分子と強固に結合し、複合体を形成しているものもある^[2]。

Wikipedia様　引用

---

CMC

皆さんもたまに聞くことがあるかと思います。

分かりやすく言えば脂質にあたる部分です。

化粧水の後に塗る乳液みたいに思ってもらって良いと思います。

髪の毛の中の隙間に働きかけて接着剤の役割をしてくれることで

しっとりとまとまりのある髪に仕上げてくれます。

つけすぎるとベタベタになるので細毛さんなんかは注意が必要ですが、

特に髪が乾燥してる人やキューティクルが荒れている人には良いと思います。

キューティクル（毛小皮）ばかりでなく、毛皮質（コルテックス）にも認められる複合体で、二つのβ層とその間のδ層からなる3層構造体である．セルメンブランコンプレックス、略してCMCともいう．β層は脂質からなる層で、δ層はシスチンを含まないタンパク質と糖または糖タンパク質からなるといわれている．キューティクルとキューティクル間、ならびに毛皮質内細胞間の接着に寄与し、さらに毛皮質内の水分やタンパク質が溶出したり、逆に外部から水分ならびにパーマ剤、ヘアカラー剤などの薬液が毛髪内部の毛皮質に浸透し作用するための通り道になっているといわれている．

日本化粧品技術者会様　引用

---

〇〇酸

○○の部分にはいろんな言葉が入ります。

レブリン・グリオキシル・リンゴ・マレイン

全て酸性の性質を持っている成分です。

僕にとってこの酸性成分は、髪のダメージホールを埋めてくれる効果もありますが、

なによりも髪の毛のphを酸性に傾けてくれて髪の毛を引き締めてくれる事が1番の目的です。

アルカリに傾いた髪は分かりやすく言えば柔らかくて脆い状態なので、

そこを落ち着かせてくれる効果があります。

良く聞く酸熱トリートメントと呼ばれているものがそうですね。

---

キトサン

最後がキトサンという成分。

これは髪の毛に擬似的なキューティクルをつくってくれるため、

最後の最後に使うことで

本当にツルッとしてくれます。

熱耐性効果があるので、アイロンやコテなんかを使う人にはぜひ使ってもらいたい物です。

キトサンは網の目になったフィルムのようで、それを髪の毛一本一本の周りに着せるような感覚でつけてあげると、キューティクルの代わりのような働きを期待できます。

髪の毛同士の摩擦も減らして、艶のある髪にしてくれるのです。

また、保水性もあってドライヤーや静電気からも守ってくれて、軋みのない櫛通りのよくて手触りの良い髪をキープしてくれます。

頭美人様　引用

---

トリートメントで髪を良くしていきましょう

以上が僕が主に使っているトリートメント成分です。

他にもありますが長くなるので割愛。

ヘアケア・サロンケアで大事なことは「痛ませないようにしていくこと」です。

その上で「髪を良くしていく」から意味があるのだと考えています。

似てるようで全然違うことなのですが

ダメージを抑えて・ダメージを治療していくということですね。

その上で必要な成分だけを使って髪を綺麗にしています。

皆さんの参考になれば嬉しいです。

では。

最新記事はこちら